曲の生まれる瞬間に立ち会えたら。

“Blackbird”はビートルズの曲としてあまりにも有名だが、その”Blackbird”を作ったポール・マッカートニーがウィングス時代に、”Bluebird”という楽曲をリリースしている。

この”Bluebird”はタイトルから見ても、おそらく”Blackbird”から派生して出来た曲なのではと憶測してしまうのだが、改めて”Blackbird”のサビをコードGm7で歌ってみると、なんと”Bluebird”の出だしと全く一緒のハーモニー(調は変えている)である事に気付く。

これは勝手な想像だけれども、おそらくポールは”Blackbird”を何気なく歌っていて、サビのコードを歌メロのモードに沿うように、FからGm7に変えて弾いて歌ってみたところ、とてもいい感じだったので、そこから”Blackbird”に関連する意味内容を歌詞として設定し、”Bluebird”を作ったのではないだろうか。

…なんて想像するととても面白いのだけれども、結局はただの偶然な気もする。でも、僕の想像が本当に”Bluebird”の生まれるきっかけだったとしたら、と考えるだけで、何だか楽しくなってしまうのだ。

 

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視聴率の意義。

今年のNHK大河『おんな城主 直虎』が終わってしまった。昨年の『真田丸』も相当に楽しめたのだけど、正直個人的には「直虎」の方に軍配を上げたいくらいだ。

森下佳子さんの脚本の素晴らしさを基盤とした、俳優・スタッフの方々の輝きと言ったらなかった。菅野よう子さんの音楽も少々派手目だとは思うものの、大事なシーンでは映像を一切邪魔することなく支える側に回り、ある時は一切音楽をのせないタイミングを作る(最終回の直政元服のシーン。涙。)など、その手腕は脱帽ものだった。制作予算はきっと半端ないところなのだろうけれども、テレビドラマの教科書のような番組だったのではないだろうか。

視聴率がNHK大河史上”ワースト2位”だったという記事をちらっと見たが、視聴率が一体何を示すものなのか、それが少なくとも作品”内容”ではないということを証明したテレビドラマでもあった気がする。

ラヴェルのボレロはRadioheadのcreepと似た要素があると思った。

先日、N響定演にてあの有名なラヴェルのボレロを初めて聴いた。

スネア+フルートから始まり、様々な音色の組合わせが巡り巡ってフルオケへ。ある旋律をひたすら10分以上繰り返すだけの曲なのに、何という楽しさ。そして、アイデアだろう。という事をライブ演奏を観て聴いて初めて実感した。

往年人気がある音楽というのは何より人の心が宿っていて、それがきっと時代の人の琴線に触れるのだろう。コンサートを見ていて、僕の場合だけど、ふとRadioheadのcreepが頭に浮かんだ。シンプルな楽曲構成だけども、独特な楽しい表現方法。ライブで映える音楽として、似た要素がこの2つにはあるのかも知れない。

個人的にこの日のボレロの演奏中、特に心を持ってかれたのが、黒田英実さんのスネアだった。絶妙なテンポ&リズム、そして強弱。音色も優しいだけでなく、小柄で可愛らしい見た目と打って変わって堂々とクリアに響いていた。彼女のインタビュー記事によれば、1つの音へのこだわり、”音を繋ぐ”という事に心血を注がれているとのこと。なるほど、素敵だ。とても素敵だ!いつかご一緒できたら。バンドでぜひ合わせて頂きたい!…なんて欲望が出てきたりする。ボレロ演奏後、この日一番の拍手喝采が彼女に起こっていたように思う。

コンサートに実際に行って知った事なのだけど、この曲は途中でバイオリンやビオラをギターのように横に持って弦を弾く箇所がある。やはり実際に演奏を見る、ってのは音楽をより楽しむためにも、改めて非常に有効なんだな、と。

 

またもやフランスだよ。

ある映画を観て、とても音楽がいいな〜と思って調べたら、またもやフランスの音楽家だった。この人いいな〜と思ったのでフランス出身だったり、フランス人だったりってことが結構多い。

実は生まれて初めての海外がフランスのニースだったのだけど、あまり人も優しくない感じだったし、ご飯も(たまたま?)美味しくなったし、言葉が全く分からないし、止めにニース空港でガムくちゃくちゃしてたギャルっぽい荷物検査員の女の子に差別的な行為をされたってんで、あまり好かん国と思っていた。けど、やはりここまで自分が好きな音楽家がいるんであれば、もう少し寛大に受け入れる必要があるような気がしてくる。

とりあえずパリ行った事ないんで、行ってみたい。ニースとはやはり違うかな?ニースもきっと自分の思っているのよりも良いところなのだろうけど。

坂本龍一。

坂本龍一さんの音楽はとても好きだ。と、書くと今更感があり過ぎて、なんだかチープな告白になってしまうけれども、「音楽を作るぞー」というテンションに自分を持って行きたい時なんか、よく坂本龍一の音楽を聴く。

そんな坂本龍一のドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto:CODA』(スティーブン・ノムラ・シブル監督)を観てきた。

僕の中で勝手な位置付けなのだけれど、近代日本音楽のある重要音楽家の系譜が、「宮城道雄→武満徹→…」と来た場合、武満徹の次は、坂本龍一が入るのかななんて考えている。

この3名は、”先代”の音楽を批判的な目で考察していた時期があるというのが興味深いところだが、その一方で、音楽を生み出す精神に共通した特徴を持っているようにも感じる。つまり、自然と音楽との共存を目指した(ここの表現が非常に難しい)とでも言おうか。劇中、坂本龍一がひたすらに自然と対話しているような、自然と音楽を結びつけようとしているような、そんなシーンが多く感じた。

僕は最近、考えるようになった。日本に生まれたからには日本人の音楽を自分の中にも育てたい。日本人の音楽は1,000年以上歴史がある。その楽曲や楽器を知ると、どれだけ日本人が自然を大切に思い、共存しようとしてきたかが伝わってくる。坂本龍一が劇中で挑戦している姿は、(作業現場は主にNYのご自宅らしいのだけど)とても日本人らしい行動なのかも知れない。

 

好きよりも信じる。

コンペを2つ、並行して作業している。いずれも歌もの。

歌詞とメロディががっちりはまった時の快感に変えられるものはない。

何より、誰も聴いた事のない、それでいてどこか聴き覚えのあるような。

それをひたすら探す。探す。探す。そして、届ける。

そこまでが自分の仕事。

好き、という気持ちよりも、信じるって事の方が大事かもと最近思う。

仕事も、人間関係も。全部。

超私事な話。

最近、特にTwitterとFacebookから距離を微妙に置いている。

近い将来にはInstagram以外はやめようかなとも思っていたりする。

SNSはちょっとした情報をざざざっと得られたりするので、正直やめる程のものでもない気はするのだけど、それがないと自分はやっていけるのかどうか、前々から試してみたい気もしていた。

ちなみに、このBlogは続けるつもりでいる。自分の気持ちを整理するためにも。

 

青木